会場で直接プロレスを観たことないヤツの新日本プロレス観戦記

NJPWで新日本プロレスを観戦した感想を中心に綴っています。

2020/11/7 POWER STRUGGLE Part.2

f:id:stardustpress:20201109011726j:plain

(出典:新日本プロレス公式twitter

 さて、POWER STRUGGLEのPart.2です。

 第3試合目、ということでスペシャシングルマッチのオカダvsグレート-o-カーンです。さんざん、前哨戦でオスプレイとo-カーンのTHE EMPIREにいいようにされてしまったオカダがきっちり借りを返せるかもそうですが、セコンドとしてきっちりとしたスーツに身を包んだオスプレイがどうするのかが見どころでした。

  結果的には、オカダが試合2度目のマネークリップでo-カーンが落ちたとレフリーが判断し、レフリーストップにより勝利しました。しかし、やっぱり新しい選手というのは新鮮でいいですね。o-カーンのアイアンクローもいいですが、あの奇声を上げながらのモンゴリアンチョップがすごいです。天山ともまた違う、声だけでも恐ろしくなりませんか?そして、入場時に顔にたらしている「?」の布は自分世代にはモンゴルの皇帝というよりは、キョンシーが真っ先に浮かんでしまいます。
 オカダが勝利するとオスプレイがリングに上がり、東京ドームでの挑戦表明を宣言し、オスプレイに借りを返したくてたまらなかったオカダも当然受けました。しかし、しゃべりや態度が変わるだけで、見え方がこんなにイヤな奴に変わるんですね。スーツやシャンパンや時計を嫌味ったらしく自慢してどこを目指すのでしょうか、新しいヒールユニットを作りあげるのでしょうか。
 しかし、バックステージで語っていた次の新たなメンバーXが気になります。どうやら、o-カーンとWTLに出場するようです。台風の目、確定でしょうか。

  ってことで、4試合目です。IWGP USヘビー級王座挑戦権利証争奪戦として、KENTA vs 棚橋弘至です。
 G1ではコンディションは良かったといいながらも結果は4勝5敗で負け越した棚橋が、USヘビーの権利証を持つKENTAにG1で勝ったことから新たに照準を絞ってきた試合です。

  試合はKENTAが終始やや優勢に進めていたように感じました。もちろん、棚橋のツイストアンドシャウトやスリングブレイドで流れを掴んだ時もありますが。やはり、棚橋はテキサスクローバーホールドが出ないと流れが行ききらないように思います。最終的には棚橋のテキサスクローバーホールドからKENTAのゲームオーバー、棚橋が再びテキサスクローバーホールドを狙ったところをKENTAがゲームオーバーをガッチリと決め、棚橋の体を大きくそらしたところで棚橋自らギブアップを口にしました!!

  試合後の途方に暮れて、「東京ドームに行きてぇなぁ」と繰り返す棚橋はかなり印象的でした。もう時間がありませんが、どうやって巻き返していくのでしょうか。

 そして、KENTAのバックステージもさらに印象的でした。最初はいつものKENTA劇場かと思いましたが、これはこれで好きなんですが。途中からWWEの時の台湾遠征の時の話から改めて今の自分、KENTAの考えについて語っている姿は短い時間でしたが非常に印象的でした。人生最後に笑えばそれでいいじゃん、ってこと!カッコいい、台湾の自分からすれば惨めだったころから這い上がってきたKENTAならではのセリフですね!


プロレスランキング

2020/11/7 POWER STRUGGLE Part.1

f:id:stardustpress:20201109011704j:plain

(出典:新日本プロレス公式twitter

 大事なRoad to POER STRUGGLEを飛ばしてしまいましたが、後からフォローします。

 とりあえず、先に旬な11/7のPOER STRUGGLEから挙げます。

 新型コロナウイルス対策として、G1もそうでしたが、6試合程度に限定されているため、この日は前哨戦もJr.の試合もなく、メイン級の試合だらけです。

 1試合目はKOPW2020矢野 通vsザック・セイバーJr.ということで、どんなルールかと思ったら、ノーコーナーパッドマッチでした(笑)。このルール、IWGPタッグマッチ直後に矢野が一方的に決めたものですが、コーナーパッドを外す過程が面白いのに最初から外してあるのはいかがなものかと思ったのですが…。トロフィー

  試合は、予想通りというか最初からコーナーパッドが外され金具むき出しのコーナーに矢野がザックにさんざん投げられ、ついにはやっぱり付けたいと言い出す始末(笑)。でも、時折矢野の卓越した普段見ることの出来ない、秀逸なテクニックも見られました。それでも、ザックが終始優位に進めましたが、場外で矢野を鉄柵越しにヒールホールドにザックが決めると、痛がりながらも矢野はザックの靴紐をほどき鉄柵越しに両足の靴紐を結んでしまいました。そうと気付かないザックがヒールホールドをほどいた後で、矢野だけがリングに戻り空しく20カウントが決まり、ザックがリングアウトで矢野の勝利!!
 矢野劇場の炸裂でKOPW2020を矢野が防衛、ということになりました。このまま、年末までに矢野が防衛して矢野が初代王者となるのでしょうか⁉このタイトル自体にはあまり、興味がありませんが…。

  第2試合はNEVER無差別級選手権試合、王者鈴木みのるvs鷹木信吾。ということで

前哨戦からというかその前のタイトル戦から繰り広げられているバチバチの戦いです。前哨戦の影響もあってか、鷹木は腰にテーピングをしての登場でした。

  鷹木の腰の痛みもあってか、試合は終始鈴木が優位に進めているように見えました。鈴木とのバチバチのやり合いの中で鷹木が鈴木に後頭部へのショートレンジのラリアットをお見舞いすると、鈴木の動きが止まります。そこからもラリアットを2発お見舞いしたところで、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンで3カウント!!鷹木が死に物狂いでNEVERのベルトを取り返しました。入念にラスト・オブ・ザ・ドラゴンでフィニッシュとなった訳ですが、私の目には後頭部へのラリアットで鈴木の意識は飛んでしまっていたように見えました。2年前の内藤戦で圧倒的に優位に進めていたのに、内藤の張り手一閃で逆転された試合を思い出しました。

 さぁ、鷹木への次の挑戦者は誰なんでしょうか、こんな試合されると挑戦しにくくはないんでしょうか。

 


プロレスランキング

2020/10/18 G1 CLIMAX30 優勝決定戦 飯伏幸太vsSANADA

f:id:stardustpress:20201105005136j:plain

出典:新日本プロレス公式サイト

 ついにやってきました、G1CLIMAX30優勝決定戦です。はぁー、やっとですね。リアルタイムよりも10日以上も遅れてしまいました。こんなに遅れるとは思ってもみませんでした。危うく、POWER STRUGGLEも終わってしまうとこでしたよ。

 てことで、ホントは色々ファイナルのこの試合までのこの日の試合も色々見どころがあったんですが、まずはG1の記事を無事に終わらせることを最優先にします。これ以上遅れたくないんで。

 私の試合前の予想としては、前日にEVILにオコーナーブリッジで勝った勢いに乗ってSANADAだろうなって思ってました。去年からの人気もすごいし。

 もう一方の飯伏は去年優勝してて3年連続決勝進出でしかも2連覇というフラグが立ってるんですが、中1日おいたとは言え全戦のタイチ戦が激しすぎたので左足が使い物にならないだろうと思ってましたし。

  しかし、しかしですよ。いざ試合が始まってみれば飯伏、普通に動いているじゃないですか⁉もちろん内心は痛いんでしょうけど。その証拠にタイチの方は石井とのやり合いで結構痛がっていましたよ。それでも知らずに見たら、一昨日にあんな激しい蹴りあいをしてたなんて私なら気付かないかもしれません。G1優勝という魅力がアドレナリンを出しまくっているから鈍感になっているんでしょうか。

 でも、序盤のSANADAはあんまり飯伏の左足を攻めませんでしたね。中盤にはしっかりと足4の字を決めてましたけど。どちらかと言えば、エルボーの方が多かったように思います。もっと早くから攻めればいいのに、と思って観てましたが。

 どちらかと言えば、飯伏が優位というか飯伏の閃きが左足のダメージがあるのにも関わらず垣間見えていたように感じました。序盤でのSANADAのお得意の躱して躱してのドロップキックを逆にしゃがんで躱しちゃうとか、中盤で飯伏がエプロンに立ったところをSANADAが狙いすましてドロップキックしてきたところをジャンプして躱しそのままフットスタンプしちゃうとか…。でもSANADAも直後にはエプロンを使ってマジックスクリューしてましたけど。それでも、コーナーポストからスワンダイブ式のドロップキックをしてくるSANADAにシットダウン式のパワーボムも炸裂させてましたね。

  もうこの辺りからは、大技を出しながらも一方的ではなく熱いシーソーゲームになります。
 しかし、ポップアップ式のTKOをSANADAが決め、うつ伏せの飯伏にラウンディングボディープレスを決め、今度は仰向けにした飯伏にもう一度跳んだときはお約束の兼山がSANADAを待ち構えていました。左足があんなに痛んでいても膝を立ててしまうんですねー。

 そんな中で、ペースを取り戻した飯伏がカミゴェを決めようとしたところをSANADAがオコーナーブリッジを決めたときは、これで決まるのか⁉⁉といった感じでした。でもSANADAならこれもありか⁉と思いましたがレフリーのカウントはギリギリ2カウントでした。かなり、疑惑の濃い2カウントでしたが…。

 その後は飯伏がカミゴェを2連続で決め、3カウント!!2連覇の偉業を達成しました!

 飯伏のG1途中から出ていた神発言は良くわかりませんが、この優勝決定戦でも飛び出しました。まぁ、凄い存在になるということなんでしょうけど。

  バックステージでは、すぐさまジェイが乱入しIWGPとICへの挑戦権利証への挑戦を早くも表明しました。この試合に限らず次のPOWER STRUGGLEに繋がる試合が多くあったG1最終日となりました。

 
プロレスランキング

2020/10/17 G1 CLIMAX30 SANADAvsEVIL

f:id:stardustpress:20201020004318j:plain

(出典:新日本プロレス公式twitter

 いよいよ、Bブロックも最終戦、ファイナルです。
 EVILは勝ち点12でセミファイナルで内藤が負けたので単独トップ、SANADAは勝ち点10ですがこの試合でEVILに直接勝てば勝ち点で並び直接対決に勝っているので1位になれるという熱い状況です。

 SANADAは振る舞いがカッコいいですよね。試合が始まってすぐにEVILをリング外に出すと、場外にブランチャーを仕掛けると見せ掛けてトップロープからエプロンに着地し再びリングに戻り、会場をあおります。

 しかし、そんなSANADAもディック東郷には翻弄されたところをEVILにラリアットを食らい、場外に落とされてしまいます。そして、最近のEVILお得意のリング外に並べた椅子に向かってのジャーマンスープレックスを食らってしまいます。

 リングに戻れば待ち構えていたEVILにやられ、落とされればディック東郷ストンピングを食らわされる。こういう流れを観ていると、どんどんSANADAに感情移入していきます。去年や一昨年のもがいているEVILには感情移入していたんだけど…。

  しかし、突進してくるEVILをお得意の跨ぎジャンプ2回でかわしドロップキック、ブランチャーの後は、ディック東郷をリングに上げ、パラダイス・ロック。ついでにEVILにもパラダイス・ロック!!これだけでスカッ!!としちゃいますね。

 さらには、EVILお得意の斜めからの突進をかわしてスワンダイブ式のドロップキック、トップロープを使ってのマジックスクリュー、タイガースープレックス、ぶん回しドラゴンスリーパーからのラウンディングボディープレスで決まり‼と思ったところはさすがにかわされました…。

 ここからは、EVILタイムですが、トップロープからの雪崩式ブレーンバスターはヤバすぎますね。そして、すかさずのスコーピオンデスロック!!十分SANADAの足腰を痛めつけた後のダークネスフォールズ!!

 こういうところだけを観ていると、素敵なライバル同士の戦いなんですけどね…。

 EVILがEVILで決めようとしたところをSANADAがTKOでなんとか返す。そして、EVILをかわしてドラゴンスリーパーからスカルエンド!!締めが緩んだところをラウンディングボディープレス2連発!!これはさすがに決まったと思ったところにディック東郷がレフリーをリング外に引きずり降ろし、SANADAの腹に椅子をぶちかまし、EVILとディック東郷でマジックキラー!!もうダメだー!と思ったところにヒロムがディック東郷にトラースキック!!しかし、ヒロムにはEVILが後ろから金的!!そして、ヒロムにもマジックキラー!!

 余りの無法状態に拍手で応援していた観客も一度は静かになってしまいました。しかし、再び拍手が巻き起こり出したところでSANADAがEVILを丸め込み、立ちあがったEVILに走ったところで逆にラリアットを食らってしまう。再び、ロープに走ったEVILにラリアットを食らいSANADAもフラフラ…。EVILは止めとばかりにEVILをしようとしたところをかわしたSANADAはドラゴンスリーパーを掛けるも、EVILがレフリーを掴みロープにSANADA諸共逃げたところを後ろからディック東郷がスポイラーズチョーカー…。もうダメだと思ったところで復活したヒロムが再びトラースキック!!


 突進してきたEVILにSANADAがオコーナーブリッジでスリーカウント!!!

 これで、勝ち点12に並んだSANADAが逆転の内藤ならぬ、逆転のSANADAで1位通過です!!

  セミファイナル、ファイナルと連続でエッ⁉という結末でした!!

 しかし、SANADAのマイクパフォーマンスとスマホのライトパフォーマンスはカッコいいですねー!!俺も一度やってみたい!!

 
 


プロレスランキング

2020/10/17 G1 CLIMAX30 内藤哲也vsKENTA

f:id:stardustpress:20201020004318j:plain

(出典:新日本プロレス公式twitter

 いよいよ、Bブロックの最終戦です。

 まずは、内藤哲也vsKENTAです。内藤は2冠王で相手がKENTAにも関わらず、セミファイナルでした。ファイナルじゃないの⁉って感じでしたが。内藤は勝ち点12でEVILも12でしかもEVILには負けているので、KENTAに勝つしか1位にはなれない状況。しかも、直接対決で負けているSANADAも勝ち点10で迫っています。KENTAは序盤は良かったですが、勝ち点8で1位は既に見込めない状況でのこの試合です。

 と、書き始めましたが、いつもよりはサクッと終わります。内藤がやっちゃったからです。試合が始まるやKENTAが内藤を焦らしに掛かり、徐々に近づいた後、組み合うか、キックか、と思った矢先にいきなり内藤を丸め込みます。もちろん、すぐに内藤は返しましたがこれが偶然にも試合の結末を象徴していたようです。

 序盤はKENTAがリング外からお得意のブリーフケースでロープから顔を出した内藤を殴り、ペースを握ります。

  中盤は内藤がペースを取り返し、最近御用達のプルマ・ブランカも登場しますが、しかし、KENTAがトルネード・スタンガンをお見舞いした辺りからは再びKENTAタイム。KENTAもけっこう技が多彩ですよね。このトルネード・スタンガンも初めて見たときはうぉ‼スゲェ!!って感じでした。

  しばらく一方的にやられていた内藤ですが、リバースフランケンシュタイナーからペースをもぎ取ります。最近これも多用している相手を掴んでの側頭部へのエルボーもお見舞いし、グロリアも炸裂です。ちょっと早いけどデスティーノを掛けようとしたところをかわされてからは、またKENTAペースになりますが、KENTAがgo 2 sleepをしようとしたところをデスティーノで返します!!

 イヤー、お互い研究してますねー‼
 KENTAの裏拳を耐えた内藤がヴァレンティアを炸裂させ、さぁ今度こそ正調のデスティーノだ‼と思った矢先に、KENTAが高く上がった内藤の手をとって丸め込みスリーカウント!!!
 内藤もここまで悔しいのはそうそうないのでしょう、悔しさにジタバタとリング上で思いっきりもがいて、リングを叩いていました。解説で来ていたヒロムも「やりやがったなー、お前ー!」と叫んでいました。次に映ったKENTAの舌をペロッと出してのしてやったり顔が印象的でした。

 

 内藤もKENTAを研究していましたが、KENTAもしっかりしていたということですね。ファイナルを待たずして、内藤の1位の目が無くなってしまった試合でした。

 


プロレスランキング

2020/10/5 G1 CLIMAX30 石井智弘vsジェイ・ホワイト

f:id:stardustpress:20201022011047j:plain

(出典:新日本プロレス公式twitter

 いよいよ、というか、このブログとしてはやっとこさAブロックの最終戦です。

 最終戦だからかいつにも増して石井はすごい闘争オーラをまとって入場してきます。ゴングが鳴り、ジェイがリングを降りたり上がったりして焦らしてもリングの中央で微動だにしません。逆に石井に近付いてきたジェイにエルボー一閃で、ジェイはたまらずリング外に逃げます。

 石井はすぐに追いかけてジェイをリングに上げようとしますが、ここは狡猾なジェイと外道。外道が石井の注意を引いた隙にジェイが攻撃し、一気にリング外で優位に展開します。石井がリングに戻ってからもジェイの優位は続きます。

 石井もこれまでの試合のダメージがあるのか、そうすぐにはひっくり返すことはできません。観客から石井を鼓舞する拍手が起きますが、ジェイがそのリズムに合わせて石井の頭をペチペチと叩きます。あー、おちょくって石井のペースを乱したいんだろうけど、やめときゃいいのに、怒った石井は大変なのにー、なんて思いながら観てました。

 ここからは、石井がパワースラムで返し、水平チョップを打ちまくった後は、シーソーゲームです。石井が押しても、ジェイが狡猾に石井の膝を攻め押し切らせない、そして投げる。

 しかし、仰向けの石井の右足をジェイが掴んでマットに叩きつけてからは、石井の苦行の時間です。痛がり悲鳴を上げる石井の足をジェイが執拗に攻めます。膝を蹴り、踏み付け、その度に石井の悲鳴があがります。

 痛む右膝を立て、何とか立ち上がろうとする石井の右膝をジェイがおちょくるように蹴ると、ついに石井が一気に立ち上がり右膝を叩きながら「来いよ、オラー!!」と叫び、ジェイは思わず少し後ずさります。ジェイは再びエルボーで迎撃しますが、エルボーを受けても受けても石井は前進します。これならどうだと、ジェイが右膝にエルボーをしてもその瞬間はこらえてエルボーを返します。

 しかし、流石ジェイ。ここからは、一気に石井劇場かと思いきや、コーナーに居る石井が走ってきたジェイに対して迎撃のために足を出したところをその足を掴み、そのまましゃがみ込み膝に痛打を与えます。痛みに叫びをあげた石井ですがそれも何とかこらえて反撃しようとするも、ジェイがコンプリートショット、投げっぱなしジャーマンを的確にお見舞いします。

 倒れた石井を再びおちょくると、キレた石井のエルボー一発でジェイはダウン。ロープに走りラリアットを決めようとする石井にジェイが今度は裏投げ!イヤー、中々、石井のペースにさせてもらえません。ジェイが石井をコーナーに投げっぱなしスープレックスを決めると、石井もコーナーにジェイを投げっぱなしジャーマン!

 それでも、ジェイが石井の足をロープ越しにドラゴンスクリューを決め、あーもうダメだーと思ったところで、エプロンに居るジェイにヘッドバットを食らわせたところから、石井劇場の開幕です。まだダメージのあるジェイをコーナーに座らせ、自分の膝に気合を入れた後、雪崩式のブレーンバスター!!!

 しかししかし、ジェイも石井の延髄切りの右足を捕まえ、外側、内側へのドラゴンスクリュー!!!さらには、裏足四の字で石井の右膝を完全に破壊しに来ます。こういう時って、やられてる側を応援しているときって、ホント辛いし、一緒に食いしばってしまいます。ここからは、単純な私は正直今日はジェイの勝ちだと思っていました。石井が必死に返しても、SSS、キウィクラッシャーで石井のスタミナをどんどん削ってきます。

 しかししかししかし、石井劇場の本当の開幕はここからでした。ジェイがブレードランナーを決めようとしたところから、石井がジェイに外回転のドラゴンスクリュー!次にはジェイにニークラッシャーを炸裂、しかも自分の右膝に!!石井の右膝へのキックで再び優位に立とうとするジェイにその足を捕まえて膝折!そして、膝へのラリアット!!そして、膝十字!!!外道が介入してくるも、軽く返り討ちです。そしてスライディングラリアット!!

  石井が止めと垂直落下式ブレーンバスターをしようとしたところを、何とかかわしたジェイが後ろから急所攻撃!そこから、ジェイがレッグロックスープレックスホールド!腕を取ったジェイに石井がヘッドバット!ジェイがSSS2連発!石井のブレーンバスターをジェイがかわしたところをスタナー!!再び介入しようとする外道にラリアット!ジェイにもさらにラリアット!!

 最後に、垂直落下式ブレーンバスターをジェイに決めて、スリーカウント!!!
 石井が膝攻めと介入に耐えに耐えて、勝ちをもぎ取ったすごい試合でした!
 熱すぎる、結果と内容とインパクトを残した石井の素晴らしい試合でした。石井はファイナルにも関わらず、勝ち名乗りを振り切りさっさと帰ってしまいました。イヤー、渋い!

  この結果、飯伏が勝ち点14でAブロック1位で優勝決定戦進出となりました。

 


プロレスランキング

2020/10/5 G1 CLIMAX30 飯伏幸太vsタイチ

f:id:stardustpress:20201022011047j:plain

(出典:新日本プロレス公式twitter

 Aブロック最終戦セミファイナル。飯伏は勝ち点12ながらも同じ12点のジェイには既に敗れており、勝ってもファイナルのジェイが負けないとAブロックの1位にはなれないという微妙な状況。一方のタイチは序盤は順調に勝ち点を積み上げてきましたが、中盤から負けが込み勝ち点8。

 そんな中で迎えたこの試合。タイチはいつものように最初は飯伏を焦らすのかと思いきや、緊張感を漂わせながら飯伏と間合いを図りあいました。そして、タイチのシッ!!という声と共に飯伏の左太ももにローキック。飯伏もそれに応えてローキック。3回、4回…と繰り返していきます。観ている私も段々あれ?何だこれ?という感じで見入ってしまいました。

 ダメージが大きくなり、お互いにコーナーに離れ一度間を置いた後に近付いた後もローキックの応酬。そして、再び間を置いたかと思えば今度はフロントキックの応酬。このフロントキックも何回応酬したか分からなくなり始めた頃にお互いに初めてダウン。

  一度も組み合いません。飯伏はまだ優勝の望みがあるのにです。蹴りにこだわり続けます。

 タイチが上半身だけ起こし、背中を蹴ってこいと挑発し飯伏のキックが炸裂するとタイチの悲鳴。すると、次はお前の番だと言わんばかりに飯伏が座り込み、来いよコラ!!。それを見てタイチが強烈な蹴りをお見舞いします。これで終わりかと思いきやこれももう一度ずつ繰り返されます。

 立ち上がり、次は腹部へのミドルキック!!胸へのハイキック!!
 尋常じゃありません。もう明日のことなんか関係ねぇ!!って感じです。どっちの蹴りがすごいのか、ただそれだけって感じです。

 ハイキックの応酬から両者ダウンした後もタイチが再びハイキック!!しかし、この蹴りが飯伏に効き、返すことが出来ず2発、3発とくらいうずくまってしまいます。そんな飯伏をタイチが初めて掴んで起こしそのままデンジャラスバックドロップ!!これは、効いた!と思った矢先に飯伏は着地し余裕を見せつけました。そして、来いよ、蹴ってこいよ!とタイチを挑発。まだまだ蹴りあいが足りないということなんでしょうか⁉

 その言葉通り、再びローキック合戦が始まってしまいます。お互い痛みをこらえながらローキック。タイチがソバットを出せば、飯伏もソバット!!お互いがコーナーに一旦別れ、コーナーのタイチに飯伏が向かって行けばタイチがフロントキックで迎撃し、次はタイチが飯伏に向かって走りこれも迎撃され、飯伏がタイチに向かって走れば側頭部にハイキック、次はタイチが向かえばまたもや側頭部にハイキック、お互いにリング地中央で側頭部にハイキックして、両者ダウン!!!まるで写し鏡です…。

  実況がこんな試合観たことありません、と言いましたが私もありません。10分以上も蹴りあいを続けています。

 立ち上がった後もお互いにローキックを続けますが、一発食らう度によろけ、悲鳴をあげます。タイチの連続ローキックで飯伏の動きが止まり、タイチが止めだとオラァー!!と気合を入れた瞬間、逆に飯伏が渾身のローキック!!タイチがたまらずダウン!!

 飯伏がカミゴェポーズをしタイチの腕を掴んだ瞬間、タイチが寝たまま渾身の低空回し蹴り!!お互いにロープに捕まりながら立つのもやっとのところで蹴りあい。再びローキック合戦となりますが、一発食らう度に痛みをこらえ、こらえてやっと蹴りを返します!自然と客席からは両者を励ます拍手が鳴り響き始めました。タイチのローキックで飯伏が崩れたところで、タイチが叫んで気合を入れ渾身の蹴りを入れますが、飯伏はこれを掴み逆にローキックでタイチがダウン!ダウンしたタイチは足の痛みで悶えています。

 上半身を起こそうとするタイチに気合を入れた飯伏がバズソーキック!!そして気合を入れ続け、カミゴェが炸裂!!!そのままフォールしてスリーカウント!!!!

  実況の田畑アナによると160発のキックが応酬されたそうです。
 負けたタイチは辻にオンブされながら、勝った飯伏も左足を引きずりながらの退場でした。
 イヤー、イヤー!!すごいプロレスを観せてもらいました!


プロレスランキング