会場で直接プロレスを観たことないヤツの新日本プロレス観戦記

NJPWで新日本プロレスを観戦した感想を中心に綴っています。

2020/10/5 G1 CLIMAX30 飯伏幸太vsタイチ

f:id:stardustpress:20201022011047j:plain

(出典:新日本プロレス公式twitter

 Aブロック最終戦セミファイナル。飯伏は勝ち点12ながらも同じ12点のジェイには既に敗れており、勝ってもファイナルのジェイが負けないとAブロックの1位にはなれないという微妙な状況。一方のタイチは序盤は順調に勝ち点を積み上げてきましたが、中盤から負けが込み勝ち点8。

 そんな中で迎えたこの試合。タイチはいつものように最初は飯伏を焦らすのかと思いきや、緊張感を漂わせながら飯伏と間合いを図りあいました。そして、タイチのシッ!!という声と共に飯伏の左太ももにローキック。飯伏もそれに応えてローキック。3回、4回…と繰り返していきます。観ている私も段々あれ?何だこれ?という感じで見入ってしまいました。

 ダメージが大きくなり、お互いにコーナーに離れ一度間を置いた後に近付いた後もローキックの応酬。そして、再び間を置いたかと思えば今度はフロントキックの応酬。このフロントキックも何回応酬したか分からなくなり始めた頃にお互いに初めてダウン。

  一度も組み合いません。飯伏はまだ優勝の望みがあるのにです。蹴りにこだわり続けます。

 タイチが上半身だけ起こし、背中を蹴ってこいと挑発し飯伏のキックが炸裂するとタイチの悲鳴。すると、次はお前の番だと言わんばかりに飯伏が座り込み、来いよコラ!!。それを見てタイチが強烈な蹴りをお見舞いします。これで終わりかと思いきやこれももう一度ずつ繰り返されます。

 立ち上がり、次は腹部へのミドルキック!!胸へのハイキック!!
 尋常じゃありません。もう明日のことなんか関係ねぇ!!って感じです。どっちの蹴りがすごいのか、ただそれだけって感じです。

 ハイキックの応酬から両者ダウンした後もタイチが再びハイキック!!しかし、この蹴りが飯伏に効き、返すことが出来ず2発、3発とくらいうずくまってしまいます。そんな飯伏をタイチが初めて掴んで起こしそのままデンジャラスバックドロップ!!これは、効いた!と思った矢先に飯伏は着地し余裕を見せつけました。そして、来いよ、蹴ってこいよ!とタイチを挑発。まだまだ蹴りあいが足りないということなんでしょうか⁉

 その言葉通り、再びローキック合戦が始まってしまいます。お互い痛みをこらえながらローキック。タイチがソバットを出せば、飯伏もソバット!!お互いがコーナーに一旦別れ、コーナーのタイチに飯伏が向かって行けばタイチがフロントキックで迎撃し、次はタイチが飯伏に向かって走りこれも迎撃され、飯伏がタイチに向かって走れば側頭部にハイキック、次はタイチが向かえばまたもや側頭部にハイキック、お互いにリング地中央で側頭部にハイキックして、両者ダウン!!!まるで写し鏡です…。

  実況がこんな試合観たことありません、と言いましたが私もありません。10分以上も蹴りあいを続けています。

 立ち上がった後もお互いにローキックを続けますが、一発食らう度によろけ、悲鳴をあげます。タイチの連続ローキックで飯伏の動きが止まり、タイチが止めだとオラァー!!と気合を入れた瞬間、逆に飯伏が渾身のローキック!!タイチがたまらずダウン!!

 飯伏がカミゴェポーズをしタイチの腕を掴んだ瞬間、タイチが寝たまま渾身の低空回し蹴り!!お互いにロープに捕まりながら立つのもやっとのところで蹴りあい。再びローキック合戦となりますが、一発食らう度に痛みをこらえ、こらえてやっと蹴りを返します!自然と客席からは両者を励ます拍手が鳴り響き始めました。タイチのローキックで飯伏が崩れたところで、タイチが叫んで気合を入れ渾身の蹴りを入れますが、飯伏はこれを掴み逆にローキックでタイチがダウン!ダウンしたタイチは足の痛みで悶えています。

 上半身を起こそうとするタイチに気合を入れた飯伏がバズソーキック!!そして気合を入れ続け、カミゴェが炸裂!!!そのままフォールしてスリーカウント!!!!

  実況の田畑アナによると160発のキックが応酬されたそうです。
 負けたタイチは辻にオンブされながら、勝った飯伏も左足を引きずりながらの退場でした。
 イヤー、イヤー!!すごいプロレスを観せてもらいました!


プロレスランキング